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病院も好景気?!

2013年11月27日(水)5:14 PM

企業の9割が「景気拡大」


朝日新聞の見出しです。



 

 


景気がよいと回答した経営者が


9割にのぼるそうです。


 

 

 

主要100社を対象にしたようですが、


大手企業がほとんどではないでしょうか。



 


中小企業はどうでしょうか。


 

 

 

いい方向にいっている会社と


悪い方向にいっている会社どちらが多いかと言われれば


悪い方向に行っている会社の割合の方が多いように思います。



 

 

もちろんアベノミクスの影響を多い受けている


会社もありますが・・





 

 


では病院はどうでしょうか。


景気に左右されず安定しているように思いますよね。





 

全日本病院協会が、10/28に「平成25年度 病院経営調査報告」


を公表しました。


 

http://www.ajha.or.jp/voice/pdf/keieichousa/131028_3.pdf



 

 

 


報告書では、22%の病院が赤字になっているようです。

 

 

 

 

 

 

5法人に1法人が赤字となっていると考えるか。

 

 

 

一般の会社が7割赤字と聞く中で、


2割程度の赤字で済んでいる医療はやはりよい。


と考えるかはそれぞれだと思います。



 

 


 

順調にいっている病院も多くありますが、



順調に見える病院も、医師や看護師の人材流出、


高額な設備投資などで、一歩間違えれば、


すぐに赤字会社に転落しかねないのです。





 

 


また、同データの下記点にも注目です。


・「従業員1人当たりの収入や付加価値(利益)や、


看護基準(看護師1人当たりの患者数)も増加傾向にあり、


従業員の負担は増している。」



人材不足が騒がれている中で、


在籍する職員の方の負担は増えており、


現場では、労働問題はもちろん、


メンタルケアの需要が高くなっています。




 

 

 

・「全体より、東京が例年通り悪化している。


(全体23%に対して、東京31%が赤字法人で悪化)」



地方とくらべ、東京は地価が高く、


新規の建設費や設備投資が高額になりますが、


一時的に赤字に陥っている法人も多く見受けます。




 

 

 


 

・「例年は診療報酬改定年は、収支が悪化し、翌年に持ち直すのが


 今までの傾向でしたが、23年、25年は診療報酬がないにも関わらず


 悪化を認めた。原因は明らかではない。

 

今後の診療報酬改定に留意する。」


と締めくくっております。



 

国は限られた財源の中で、医療の方向性を示していきます。


その手段として、診療報酬の改定があります。



 

 

10/22の財政審議会の分科会では、


診療報酬の増額改定に否定的な意見が多かったようです。



 

 



 


同データより、一概に病院が赤字になっているとは言えませんが、


今後の医療経営の流れをみるのには参考にはなるのではないでしょうか。


 

 

 

 

(同データは、回答した病院が、療養や精神を併設したりと


通常の形態とかわる法人も含まれます。


また、今年度は調査数が大幅に増えており


昨年度との比較検証が必要となるので注意してください)



 


 


景気の「気」は、気分や気持ちとよくいいます。


まずは、「景気がよい!」と思うことが、


好景気への第1歩なのかもしれません。


 

 

 

 


医院 税理士なら、医療分野に詳しい


中田税理士事務所にご電話ください。



 

 

 


(郡司)