今後の生活に影響する議論
師走ですね。
年内に終わらしたい仕事がたくさんあるためか、
多くの方が走り回ります。
士も走ります。
国も忙しく走り回っているのでしょうか。
12月は、税制改正の大綱の発表予定です。
現在の主な決定や予定事項は次の通りです。
●復興特別法人税の1年前倒しの廃止(12/2与党税制協議で決定)
法人実効税率:38.01%→35.64%へ
●大企業にも交際費経費を拡充(12/3税制調査会で素案まとめ)
●消費税の10%引き上げ時の生活必需品の軽減税率導入(協議中)
今後の平成26年税制改正施行までの流れです。
12月下旬:税制改正大綱を発表
1月:税制改正要綱の発表
2月:法案上程(会議にかける)
3月:可決・決定
4月:施行(1部は1月よりさかのぼって施行もあり得ます)
となります。
注視しておきましょう。
また、それと合わせて、
2014年度は、2年に1度の診療報酬改定の年です。
12月:改定率が政府から公表
(この後2月までは各診療項目の点数を検討)
2月:中医協に答申(意見求めること)
4月:診療報酬改定
といった流れになります。
12月に政府で全体の改定率を決定します。
過去2年間は一応プラス改定でした。
(前回は0.004%ほど)
その後、2月まで各診療の点数を個別に決めていきます。
この診療の個別決定が重要になります。
たとえば、点数が高くついた診療については、
多くの病院が実施するため、
広く普及することがあります。
平成18年に導入された
患者7人に対して看護師1人の
「7対1入院基本料」の改定。
看護が手厚い病院については、
入院基本料に高い点数がつけられました。
そのため、病院はこの「7対1入院基本料」を
達成するために、看護師をこぞって採用しました。
結果、看護師不足を招き、
看護師の人件費増加、
紹介会社も多く誕生し、
手数料も増えて病院経営を圧迫しました。
超高齢化が進む中、診療報酬の改定は
今後の経済の動向も動かしかねないのです。
現在の診療報酬改定議論のまとめです。
(11/29 厚労省より)
その中では、
・急性期を脱した患者の受け皿となる病床の設置
・主治医機能の強化
・在宅医療の充実
といったことを積極的に進めていくようです。
消費税増税による負担増が医療機関にも
おそいかかる中で、プラス改定を求める医療機関。
財源が厳しい中で少しでも医療費を
抑えたい健康保険組合(国側)。
これまでは、増額改定(もしくはほぼ現状維持)で
すすんでおりました。
今回の改定がマイナスに進んだら・・
国側の主張が強くなったことを意味するのかもしれません。
ともすると、今後もマイナス改定が続くのではないか・・
今回の改定が、1つの分岐点になるのかもしれません。
医院 税理士なら、医療分野に詳しい
中田税理士事務所にご電話ください。
(郡司)
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