税理士事務所の評価
税理士事務所はどこで評価されるか。
それは、「税務調査」ではないでしょうか。
どんなに税理士が節税をうたっても、
調査の結果、それが否認されれば、
それは節税ではなく、法人にとっての
”コスト”になってしまうのです。
院長や社長と打合せをさせて頂くときは、
提案する内容にしても、お願いされる処理にしても
当たり前ですが、それが”調査で通るかどうか”を
常に考えてお話します。
そんな中、昨年の税務調査の実績が公表されました。
●法人の調査実施件数は、9万3千件(前年対比約30%減)
●そのうち間違いがあった件数は、6万8千件(同約25%減)
調査件数が減った原因は、
①法律の改正により税務調査の手続きが厳格となり、
1件当たりの調査の事務量が増えたこと。
②採用の抑制や、職員の研修が増えたこと。
などがあげられるようです。
また、調査の1件当たりの金額をみると、
●1件当たりの申告漏れ金額は、1,070万円(同約17%増)
●1件当たりの追徴税額は、220万円(同約30%増)
●1件当たり不正申告に修正額は、1,610万円(同約30%増)※過去最高
上記を総括してみると、最初から不正と思われる事案や、
大口の事案が増えたことが伺えます。
今後は、職員の研修がなくなることや、
新しい事務手続きに職員が”慣れた”ことから
ある程度回復が見込まれるようですが、
調査の手続量自体は、
以前と比べ増大したため
大きく回復することは難しいようです。
そのため、最近よくみられるのが”書面でのお尋ね”。
相続税を申告した方は、
見直してほしい項目を書面で求め、
自主的に修正申告を促しています。
誤りが多い不動産所得がある方にも
東京国税局はお尋ねの文書を出しているようです。
法人はなんのために申告をするのか。
それは、適正な納税をすることはもちろんのこと。
申告書に国のお墨付きをもらい、
正しい数値であることを客観的に証明してもらうことも
申告するための重要な要素です。
税務署は、大抵の場合、中身を見ないで
提出と同時に印を押して返却してくれます。
その後、税務調査をして具体的に
金額や処理があっているのかを判断します。
そのため、調査が入るまでの決算書はあくまで、
”仮の数値”なのかもしれません。
節税の望んでいる方は、港区の税理士、
中田税理士事務所にお任せください。
30分は無料で税務相談を行います。
(郡司)
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